GHDとも略される本種はグラミーの中でも特に小型で、
体の黄色とオレンジ色のヒレのコントラストが美しい。
非常にポピュラーな種で、多くのショップで安価で手に入れることが出来るが、
侮るなかれ、愛嬌のある動きと独特な生態がきっとあなたを魅了することだろう。
▼特徴
最大全長: 4cm
飼育環境: 淡水
魚種: アナバスの仲間
参考価格: 300~400円
温和な種として知られ、小型カラシン、コリドラスなどと混泳することができ
コミュニティタンクに黄色のアクセントとして入れ易い。
アナバスの仲間なので、小さくても一丁前にラビリンス(迷宮)器官という
仰々しい名前の器官を持ち、空気呼吸が可能である。
飼育は容易でビギナーにもオススメできるが、ふわふわと水中を漂うように泳ぐため
水流がある環境は得意ではないので注意が必要だ。
本種について特筆したいのは、長い二つの腹びれを使った仕草と
「泡巣」を作って稚魚を甲斐甲斐しく世話する繁殖についてだ。
腹びれタッチに萌え死ね!
ゴールデンハニードワーフ・グラミー(以下、ハニグラ)は
とにかく好奇心が旺盛です。
気になるものにはとりあえず腹びれでタッチ!
▼お仲間とのコミュニケーションにタッチ!
▼ちょっと怖いけど恐る恐るタッチ
水あわせ中の新入りのところにもよく必ずといっていいほど寄ってくるのがハニグラです。
最終的に水面に指を入れると寄ってくるほどなので、結構な怖いもの知らず。
必殺技は水鉄砲
ごくごく小規模ながら、水鉄砲が得意です。
水槽の水面上のガラスに付着したエサを水鉄砲で撃ち落とすなんて場面が
結構頻繁に見られます。
▼頭もいいハニグラくん
▼可愛らしいエサの催促に飼い主さんも撃沈
繁殖→易しい 稚魚育成→難しい
ハニグラを飼うなら是非ともチャレンジして欲しいのが繁殖です。
成熟したオスとメスがいるなら繁殖の兆しが現れることもしばしば。
その1つがオスの婚姻色です。
▼婚姻色って?
オスがやる気になると、あごの下から腹にかけて黒いラインのように発色します。
ハニグラの世界も男は分かり易くてよろしい。
貫禄がでますね。
ただし、この婚姻色が出ないとオスとメスの判別は難しく
「ヒレのオレンジが強いとオスっぽく」、「全体的に黄色だとメスっぽい」
と言われている程度です。
3、4匹まとめて購入して雌雄が混ざるのを祈れ。
▼水面が泡立ってる!泡巣です安心してください
いよいよやる気に満ちたオスは、水面にせっせと泡を吐き溜めて、
泡巣を作ります。人間で言う、ベビーベッドみたいなものです。
泡巣が保持しやすいように、またハニグラが安心するので
浮き草を浮かべるのがオススメです。
水流も遮られるし、水面近くで生活するハニグラたちのいい隠れ家にもなります。
▼アホほど増えるアマゾンフロッグピット
▼アホほど増えるサルビニアククラータ
増えるから、絶対に近所の川や池に捨てないこと!
▼絡みつくほどの交尾
泡巣もできて準備万端。
ハニグラたちは交尾もとてもユニークです。
オスとメスが体を巻きつけるように交尾を行い、
卵がふわっと産卵されますが、
交尾が終わった直後の数秒、彼らは気絶します。
その後、メスは卵を食べてしまうので、オスがメスを追い払い
卵を口で泡巣までせっせと運びます。
小型魚がたくさん混泳している環境だと、卵を掻っ攫われ兼ねないので
注意が必要です。
▼気絶してる暇なのか!?
とにかく稚魚小さすぎ!
ハニグラの繁殖がなぜ難しいと言われるかというと、
その稚魚の小ささが理由です。
1mmサイズで孵化するので、市販の稚魚用エサは食べられません。
ブラインシュリンプも2cmくらいに育つまでは無理です。
水槽の角の黒いおたまじゃくしみたいなのが稚魚。
ゴミではない。
▼エサを用意する
孵化直後は、稚魚がヨークサックを持つのでエサは不要ですが、
リミットはほんの2、3日。
それまでにエサを用意しなければなりません。
一番無難なのは、PSB(光合成細菌)をエサの代わりにすることです。
他にも、
・イフゾリアを沸かして与える(牛乳を放置すると沸くらしい→水質悪化必至)
・水草や苔類に付着している細菌や微生物を自力で食べてもらう
・フィルター絞り汁(濾過バクテリア)を与える(食べるのか不明)
などが挙げられます。
2週間くらいして、ようやくブラインを食べられるようになるのです。
▼孵化20日目でもこのサイズ
▼ハニグラパパは大忙し
あっちこっちに沈んでいく稚魚たちを、
口に入れて泡巣に戻すパパは大変です。
ちなみにママの口に入ったら、出てくるのは肛門からになります。
▼3ヶ月も経つと立派な腹びれが見られますね
ゆったりした時間の流れるGHD水槽
繁殖の話が長くなりましたが、
繁殖させなくたって魅力は十分です。
黄色とオレンジのコントラストに、体高のある丸い体はとてもよく水槽映えします。
▼コミュニティタンクのアクセントにもいいけど、単種飼いも乙
ハニグラが好きすぎて、まだまだ魅力や特徴はありますが
長くなったのでここまでとします。
ハニグラ好きの皆さん、あとは任せました。
ハニグラ未飼育の皆さん、飼え。
ゴールデンハニードワーフグラミー
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1001: pH7.74 2023/07/74(日) 00:00:00.00 ID:aqualog
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